三瓶中生が穴神鍾乳洞を訪問 地域の歴史に思いはせ
愛媛県西予市全域が対象の四国西予ジオパークの見どころを巡ってより地域を知ろうと、西予市三瓶町津布理の三瓶中学校の生徒が27日、高知県檮原町との県境にある穴神鍾乳洞(同市城川町川津南)などを訪問。1年生52人が市内の遺跡や歴史に思いをはせた。
総合学習の時間を活用して実施。穴神鍾乳洞では、地元の女性(68)ら3人がガイドを務めた。
1969年に当時の中学生が発見した鍾乳洞の入り口で、ガイドは「1万2~3000年前の縄文土器が発見された」「コウモリがいるので、静かに観察して」などと説明。年間を通して気温20度ほどという少しひんやする中、生徒は約75メートルの遊歩道を慎重に進んだ。途中、石灰岩でできた神秘的な岩肌が織りなす美しさに見入っていた。
ほかに雄大な自然が残る三滝渓谷と、城川地質館も訪れた。中学生が、四国西予ジオパークを調べて愛媛新聞に掲載する「中学生新聞」の取材も兼ねており、担当する生徒はさまざまなアングルから写真に収めたり、ガイドから熱心に話を聞くなど活動していた。
はじめて穴神鍾乳洞に入った生徒(12)は「いろいろな形の鍾乳洞があってすごかった。昔から人がいたことにも驚いた」と話していた。